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ドラムにとってのドミナントとは。コードに縛られた楽器なのか?

こんにちは、ドラム講師のペンタ丸です。

今回はドラムにとってのドミナントという、ドラマーの気持ちを語る小話です。他のパートの人が見ると、ドラマーの考えていることが少しわかるかもしれません。少しだけ理論的な話も出てきます、すみません。

音階やコードを鳴らせる楽器のみなさん、ドミナントって何かわかりますか。
簡単に説明すると、曲中で緊張感が高い場所(コードなど)です。コードでいうと一般的にはⅤ7などですね。

音階を鳴らせる楽器のみなさんは、そういう箇所でより緊張感を高めるためにオルタードテンションを使ったり、わざと音をアウトさせたりしますよね。解決までの緊張を高めるために。もちろん人によってはあまりしない場合もあるでしょうけど、アプローチの話は一旦置いておきます。

それでは、ドラムだとどうやってドミナント的な表現をするか?という疑問ありませんか。緊張感を高めるために。

これはトリッキーなリズム・フィルイン、極端な音量の変化などがあたります。曲中で急にドラマーが元気になったり、元気がなくなったり、トリッキーなことを始めたりという経験ありませんか。これらの行動は、コード機能でいうドミナント的な効果を狙っている可能性が高いです。曲だけでなくメンバーを緊張させることも多いです。


個人的には、コードに縛られてるのか、縛られていないのか微妙なパートだと思っています。ドラマーはコードの機能や雰囲気に左右されずプレイするプレイヤーも、他の楽器に比べ多い印象です。


なので

ドミナント以外の場所で緊張感を高めたり
ドミナントの場所で、コードのセオリー通り緊張感を高めたり
ドミナントの場所で緊張感0だったり
・終始緊張がなかったり
・終始緊張してたり

こんな感じで結構自由です。というよりかは、自由にすべきではないのに自由なプレイヤーが多いのかもしれないですが。なので全然合わないことも大滑りすることもあります。僕もそこそこあります、すみません。みながそうではないと思います。

でも悪気があるわけではなく、緊張感を表現したかった結果なのです。こういう場面にでくわしたら、『これがドラムでいうオルタードか』という気持ちでいてくれると嬉しいです。反応して乗っかるもよし。反応せず見守るもよし。そしてうまくいってなかったときはそう伝えてください、次にいかします。


ドラマーが考えてることについての小話でした。