他のパートの把握することの大事さ
ドラム講師のぺんた丸です。
今日は、他のパートをよく聞くことの大事さについて書きます。
他のパートが何をしてるかキチンと把握してドラムをプレイしていますか。例えばコピーやカバーをするとき、もしかしたら他のパートはCD通りに弾いてないかもしれないということに気付いてますか。自分のドラムプレイを元の曲に基づいてやっていると、グルーヴを損なってる原因になってるかもしれません。
CD音源はたくさんの楽器がはいっており、実際にコピーやカバーをするとき全てのパートを揃えられないことが多いです。ギターが4パートあったり、ホーンが4パートあったりするとそれぞれ4人揃えてライブに挑めることはあまり多くありません。
実際は4パートを一人や、4パートを二人で補わないといけない場合が多いです。その場合、各楽器は目立つパートや音楽的に重要なパートだけピックアップしてプレイします。場面にもよりますが、リフであったり、コードであったり。そうなると、元々のドラムのフレーズがそのまま使えない可能性が出てきます。
例えば、人数の編成上どうしてもギターがコードを弾かないといけず、リフをひく人がいない場合。仮にCD音源がそのリフにあわしてドラムがバスドラやスネアをあわせていた場合、これは使えない、もしくは浮いてしまう可能性が高いです。
他には、バンドの曲をアコースティックでカバーする場合。たとえばエレキギターがアコースティックギターになったり、エレキベースがウッドベースになったり。そうなると、そのままエレキの時と同じフレーズをひくことはあまりありません。アコースティックなので音量も全体的に下がります。
そうなると、これまたドラムは同じフレーズがプレイできない可能性が高いです。フレーズ的にも、音量的にも。
ドラムはリズムの要素も強く音量もでやすい楽器なので、キチンと各パートが何をやってるか把握して、それにあわせたドラムプレイを心がけてみてください。他のパートをよく聞くと、よくなるヒントはたくさんあります。
よければ参考にしてみてください、ありがとうごさいます。
4ビートと8ビート、どちらか苦手な人
ドラム講師のぺんた丸です。
今日は、4ビートと8ビートについて書きます。
8ビートが得意で4ビートが苦手な人
4ビートが得意で8ビートが苦手な人
いませんか?
8ビートが得意な人は4ビートが苦手で、4ビートが得意な人は8ビートが苦手という現象をみかけることが多いです。
4ビートはジャズで使うことが多く、8ビートはロックやポップで使うことが多いですが、単純にジャンルが違うから難しいというわけではないです。
この2つは、ビートのメインとなるパーツが異なります。もしかしたらそれに気付いていないか、意識ができてないかもしれません。
8ビートはビートを生み出すメインパーツがスネアとバスドラで、4ビートはビートを生み出すメインパーツがライドシンバルとハイハットシンバルです。ここをしっかり意識して練習すれば克服できる可能性があります。
4ビートは、2、4拍目のハイハットとライドシンバル。
8ビートは、2、4拍目のスネアと随所にはいるバスドラム
このパーツでビートを出すことを意識して練習してみてください。コツをつかみやすいと思います。
よければ参考にしてみてください、ありがとうごさいました。
いまいちビートがでない理由①
ドラム講師のぺんた丸です。
今日は、いまいちビートのでない理由の1つについて書きます。
ドラマーのみなさん、自分の作るリズムに乗れてますか。なんだか気持ちよくないとか、揃ってない気がするとか、独りよがりになってる気がするとかありませんか。
そうなってる理由のひとつに、自分以外のパートが何をやっているか把握してないということがあります。
例えば、8ビートであればハイハットの8分に合わせて、ギターとベースが8分で刻まれていたり。バスドラと同じ場所にギターやベースが鳴っていたり。パターンは色々ありますが、これを把握してるかどうかは結構大事です。
リズムの構成上大事な音やパーツはどれなのか?強調しないといけない音やパーツはどれなのか?曲をコピーする場合もアレンジする場合も、理解しているほうがアプローチが音楽的になりやすいです。
特にアレンジする場合はより大事になってきます。なんとなくで自分の得意なリズムパターンやフィルインを使っているのをよく見ますが、それが本当にベターな選択なのか考えることができます。ベースのパターンに対してハイハットやバスドラははまっているか?ギターのパターンに対してハイハットやバスドラははまっているか?8ビート基調の曲なのに16ビートのリズムを叩いてしまっていないか?16ビート基調の曲なのに8ビートを叩いていないか?などてす。
必ずしも正解というのはありませんが、調和しやすいベターな選択はあります。それを判断するためにも周りのパートが何をしているか知るとよいです。ドラムはひとりよがりなパートではないので、周りの音をよく聞くのがよいです。
周りの音をしっかり把握した上で、ベターを選ぶかあえてイレギュラーを選ぶかという選択をしてみてはいかがでしょうか。
よければ参考にしてみてください、ありがとうごさいました。
ドラマーへの合図
ドラム講師のべんた丸です。
今回は、ドラマーへの合図について書きます。
みなさん、ドラマーに合図が伝わりにくいってことありませんか。他のパートには伝わるのになぜかドラムだけはうまく反応してくれない。こういう場合、ドラムからその合図がたみえてない可能性があります。もちろんドラマーが叩くのに必死で周りがみえてない可能性もありますが、それは一旦おいておきます。
なぜドラマーには合図が見辛いかというと、シンバルに被ってしまっていることがよくあります。最初から被っている場合はなるべくシンバルの位置をズラしたり高さを下げたりして調整するのですが、演奏中にフロントが動いて被ってしまうときがあります。
そうなると、合図があってもどうやっても見えません。他のパートからは見えるけど、ドラマーからはまったく見えてないということになります。ドラマーにだけ合図が伝わってない時は、こういう現象が起きてる可能性があります。
なので、もしキメや展開についてドラムに合図を送りたい場合は、見えやすいところに移動するか、見えるところに合図を出してみてください。
もしかするとうまくいくかもしれません。
よければ参考にしてみてください、ありがとうごさいます。
フィルインの作り方、増やし方
ドラム講師のぺんた丸です。
今日は、フィルインの作り方について書きます。
ドラマーのみなさん、フィルインのパターンに悩んでいませんか。今回はフィルインの作り方、増やし方について書きます。
曲を色々やってると、色んなフィルインが出てきますよね。過去に出てきたフィルイン、いくつか覚えてるものがあると思います。そのフィルインを、1拍毎に分割してパズルのように分解しましょう。
実際に、例を使っていくつかフィルインを作ってみます。4拍のフィルインを2つ用意してみました。
1拍毎に分割したときに組み合わせを説明しやすいよう、2つのフィルインにアルファベットをつけてみました。この2つのフィルインを、それぞれ1拍毎に区切ります。
1拍毎に切り取り、説明しやすいように切り取った拍に数字を付けます。A-1はAのフィルインの1拍目を切り取ったもの、A-2はAのフィルインの2拍目を切り取ったものということです。
これで4拍のフィルインA、Bのフレーズから、8種類の1拍フレーズ、A1~B4ができました。これを自由に組み合わせてフィルインを作っていきます。
例①A-4、A-1、A-2、A-3の順番で組み合わせ
例②A-1、A-3、A-4、A-2の順番で組み合わせ
例③B-1、A-1、A-2、B-4の順番で組み合わせ
3つほど作ってみましたが、どうですか?元のフィルインと比べても雰囲気の違うものになっていすよね。例①や例②のように、順番を変えるだけでも違ったものになります。
この方法であれば、自由に組み合わせて、1拍、2拍、3拍、4拍、8拍でも好きなフレーズを作れます。フィルインに困ったら、新しいフレーズを覚える前に、まず自分の持ってるフレーズを最大限に活用してみてください。
よければ参考にしてみてください、ありがとうございました。
ダブルストロークのフレーズの作り方②
ドラム講師のペンタ丸です。
今日は、ダブルストロークを使ったフレーズの作り方について書きます。
ダブルストロークのフレーズの作り方の記事で、オルタネイトのフレーズを一部ダブルストロークに変化させるのがよいと書きました。同じモチーフを使い、その時は1箇所だけの変化だったのですが、今日は2箇所を変化させたものを記載します。
モチーフは前回と同じ、16分音符4つを使います。
2箇所を、シングルストロークからダブルストロークに変化させます
今回は組み合わせて使うために、右にアルファベットをふりました。フレーズを2拍に伸ばして、いくつか組み合わせてみます。
いくつか組み合わせてみましたが、どうですか?組み合わせ方によって色んな表情がありますよね。
もちろんこれ以外の組み合わせでも使用できます。色々組み合わせてみて、自分の気に入ったフレーズがあれば練習して使えるようにしてみてください。
よければ参考にしてみてください、ありがとうございました。
ドラムにとってのドミナントとは。コードに縛られた楽器なのか?
こんにちは、ドラム講師のペンタ丸です。
今回はドラムにとってのドミナントという、ドラマーの気持ちを語る小話です。他のパートの人が見ると、ドラマーの考えていることが少しわかるかもしれません。少しだけ理論的な話も出てきます、すみません。
音階やコードを鳴らせる楽器のみなさん、ドミナントって何かわかりますか。
簡単に説明すると、曲中で緊張感が高い場所(コードなど)です。コードでいうと一般的にはⅤ7などですね。
音階を鳴らせる楽器のみなさんは、そういう箇所でより緊張感を高めるためにオルタードテンションを使ったり、わざと音をアウトさせたりしますよね。解決までの緊張を高めるために。もちろん人によってはあまりしない場合もあるでしょうけど、アプローチの話は一旦置いておきます。
それでは、ドラムだとどうやってドミナント的な表現をするか?という疑問ありませんか。緊張感を高めるために。
これはトリッキーなリズム・フィルイン、極端な音量の変化などがあたります。曲中で急にドラマーが元気になったり、元気がなくなったり、トリッキーなことを始めたりという経験ありませんか。これらの行動は、コード機能でいうドミナント的な効果を狙っている可能性が高いです。曲だけでなくメンバーを緊張させることも多いです。
個人的には、コードに縛られてるのか、縛られていないのか微妙なパートだと思っています。ドラマーはコードの機能や雰囲気に左右されずプレイするプレイヤーも、他の楽器に比べ多い印象です。
なので
・ドミナント以外の場所で緊張感を高めたり
・ドミナントの場所で、コードのセオリー通り緊張感を高めたり
・ドミナントの場所で緊張感0だったり
・終始緊張がなかったり
・終始緊張してたり
こんな感じで結構自由です。というよりかは、自由にすべきではないのに自由なプレイヤーが多いのかもしれないですが。なので全然合わないことも大滑りすることもあります。僕もそこそこあります、すみません。みながそうではないと思います。
でも悪気があるわけではなく、緊張感を表現したかった結果なのです。こういう場面にでくわしたら、『これがドラムでいうオルタードか』という気持ちでいてくれると嬉しいです。反応して乗っかるもよし。反応せず見守るもよし。そしてうまくいってなかったときはそう伝えてください、次にいかします。
ドラマーが考えてることについての小話でした。