ドラマーの音量について
ドラム講師のペンタ丸です。
今日はドラマーの音量が大きすぎる、もしくは小さすぎる原因と、その際の伝え方についての記事を書きます。
ドラムの音がうるさいなあ...
もしくは
ドラムの音が小さいなあ...
なんてことありませんか。
これにはたくさん考えられる原因かあって、もちろん悪気があるわけではありません。
ただ単純に自分が心地いい音量でやっているのか、色々試行錯誤した上でその音量になっているのか。
考えられる原因はいくつかあるので、相談したり歩み寄ったり考えたりするときの参考にしてください。
よくある原因
1、他のジャンルで必要な音量でプレイしてる
2、そもそも音量をコントロールする技術がない
3、過去に注意された経験
1はジャズ曲やバラード曲の静かめなのが得意な人が、激しいロック曲で小さい。激しいロック曲が得意な人が、ジャズ曲やバラード曲で大きすぎるということが多いです。
そのジャンルやパートの編成によって必要な音量はかわってくるのですが、そのあたりの理解と切り替えができてない可能性が高いです。
2については、そのまま技術不足です。ドラムという楽器は大きい音を出すのも難しいですし、小さい音を出すのはさらに難しいです。そしてその切り替えもまた難しいです。なので、日頃から細かいコントロールを意識して練習するべきなのですが、それが不足していると音量のコントロールができなくなります。
3については、過去に強く「うるさすぎる!」や、「もっとハッキリ出さなきゃ聞こえない!」などの注意を受けて極端にどちらかにシフトしたパターンです。
同じ曲を同じ音量でやって、音が大きい!と言われるのか、音が小さい!と言われるのかは、言う人の好みによります。
この曲調とパート編成ならこれぐらいの音量でいいだろう。と、思ってやっても、ちょうどいいと思う人もいれば、大きいと思う人もいて、小さいと思う人もいます。例えばボーカルの人が丁度よいと思っていても、ギターの人がうるさいと感じているなど。
すべての人がよいと思う音量にピッタリあわすのは不可能です。
なので、ドラマーの音量について思うことがあるときは
「うるさい!」だとか「小さすぎ!」ではなく、この曲はこういうジャンルでイメージはこんな感じだから音量がもう少しほしいorもう少しおさえてほしい。
こう言ってあげるのがベターです。
それで納得するか、大きい方がいいとか小さい方がいいとかで議論するのかはまた別の話。
伝えた上で調整をはじめ、それでも丁度いい音量にならなければ、ドラマーの技術の問題の可能性が高いです。求めてる技術レベルが高いのか、ドラマーの技術レベルが低いのかはまた別の話。
バンマス、リーダー、クライアントがドラマーだった場合はそれにあわすしかない場合もありますが、そのあたりは臨機応変に。
原因は色々ありますが、具体的にどうしてほしいかとその理由について説明し、お互い歩み寄るのがよいと思います。